好きなことを仕事にしてみて良かった話。

 


あと1週間で日本帰国後始めた一つ目のリゾバが終わり。

北海道で調理補助として働いて、朝食に出るハンバーガーを焼くのにタネをこねて焼く。

料理は好きだけど、どちらかというと煮込み派。

理由は時間経過とともによりおいしくなるから。

それもあって、ハンバーグを叩いて焼いてって今までやったことがなく、はじめはへたくそ。

でも気がつけばもう2ヶ月、週5でやってたら上手くなってくるもんだ。

好きこそ物の上手なれ

リゾバでどの仕事が一番大変かって調理なんじゃないかなと思う。

作業量が多いし、朝早いうえに夜も遅い。

忙しいと一番大変なのはキッチン。営業が終わった後は次のための仕込みがごっそりある。これに時間がかかるから、拘束時間が長くなる。

で思うのだけど少なくとも僕はそんなに苦じゃない。う

仕込み、好きだし。どうやったらクオリティは維持したまま、早く終わらせれるかを試行錯誤するのもおもしろい。

好きこそ物の上手なれ。好きだからこそできるんだと思う。

「調理かい、大変だね」
「へー料理できるの、良いね」

と声をかけてくれる人たちに共通して僕が返している一言が、

「いやー料理好きなんで!じゃなきゃやらないっす(笑)」と。

大事なのは自分に合っていて充足感があるか

調理の仕事は銀行や商社で働くより収入も低ければ労働時間も長いかもしれない。

実際銀行は働いていたことがあるから分かるのだけど、特に外資系だと待遇も想像を超える良さ。少ない労働時間で大きく稼ぐなら、絶対銀行。

でも調理してる方が日々充足感をもちながら過ごせると思う。

お金を稼ぐのはより充足感を得ながら安全に暮らすためじゃない?

それだったら、僕が選ぶ職業は調理だ。

今回の調理の仕事のおかげで、友達や家族と会ったとき、うまいハンバーグ焼いてあげられるなあ。

こうやって一つずつ料理のレパートリーが増えていくのは嬉しいし、僕にとっては大きいお金が動く仕事をするより尊い。

やりたい仕事はずっとわかっていた…

高校生を卒業するとき、父に進路について聞かれたことがある。

その時、おいしい物には目がない家に育った僕は、
  • イタリアンシェフ
  • 栄養士
のどっちかが良いと答えた。

父には「それも良いだろうけど、せっかく海外育ちで英語ができるんだから、国際系の大学に行ってみれば」と言われ、「まあそうか」と思い国際系の大学に進んだ。

それはそれで良かったんだとは思う。とても良い経験だった。でも卒業後、英語を活かす仕事に固執してしまって、ずっと「なんか違う…」と悩み続けることになった。

今回のリゾバは、得意な英語を横に置いてみたかったのもある。

ずっと好きだったことである調理をしてみて、

「今までずっと自分のやりたいこと、わかってたじゃん。しっくりくる」って思う。

みんな似たようなことがあるんじゃないか。

僕が料理が大好きなのに仕事にしてこなかったように、

みんな好きなこと、あるんじゃないだろうか。

大好きではなくても、これなら自然とやれちゃうし、「試行錯誤するのが苦じゃない」と思えること。

でも僕がそうだったように、親や周りの人の期待や否定があって心の隅にしまってしまった。

だから、いざ就職ってなるときに選択肢に出てこないのかも。

「イラッとする瞬間」は向いている証拠かも

自分がイラッとするのって、自分の得意やこだわりが隠れてるからのことがあるらしい。

僕の場合、料理に対してのこだわりがとても強い。

GACKTさんが以前、レストランで食事をした時に料理の内容と値段が見合っていないとその後機嫌が悪くなると言っていたのだけど、

我が家もそうだった。僕も、飯が満足行かないと機嫌が悪い。それはあまり自覚してなかったけど、仕事で料理に携わるうえで強みだった。

人それぞれ、育った過程で身についた、自分だからこそできる分野って絶対ある。

自分がしっくりくる仕事を淡々と。

日本では飲食はブラックなイメージが強く、実際そうであることがほとんどだと思う。

でもあまり働きやすさを選びすぎても、競争相手が増えるし、今や人工知能という超強敵がいて、自分が付加価値がないと置き換えられちゃう可能性はある。

自分なりに特徴を出せる仕事を見つけるのが大事なんだと思う。

だから自分がしっくりきて、試行錯誤を自然としてしまうような仕事を、淡々と極めていく。

日本では海外も視野に。どうやってユニークになって価値が上がるかを考えながら工夫していくほうが生き残れそう。

海外に行けば「料理できる」ってとてもリスペクトされるスキルだし、

収入は上がるのにブラック度はかなり下がる。

海外のローカルの人と仲良くなるのにも料理が好きって親しみやすいみたいで、通訳やライター時代含め、とても役に立った。

だからあんまりお金、お金言わずに、日本であまりリスペクトされない職業でも、海外に出てみれば違うかもしれないから。

自分の特徴をあまり潰さない方が良いと思う。より良い働き方は日本にもあるし、なければ海外に出ることも視野に入れながら、自分を殺さずに、柔軟に。

お金は大事。でも目指すはいま、充足感があるか

日本では特にお金お金って騒がれることが多い気がするけど、

人生の目的はやっぱり幸せに生きることであって、

お金がたくさんあることではない。

日々充足感がある時間を過ごすのが基本。その日々が連続して過ごせるのが幸せであって、

お金はその結果ついてくるものなんだと思う。

巷で流行っていた3000万とか1億とか資産作ってFIREした人が「こんなはずじゃ…」と思ったほど幸せを感じられていない意見も多い。

達成した人は結構目標を失って、FIREの達成方法を一所懸命発信していたりして…うーむ。それってFIREなんか…?

FIREできるような人はきっと人より長けてるんだと思う。

でもやっぱり、
  • 自分なりの充足感や幸せを見極めてそれに沿ってる人
  • お金があれば無条件に幸せだと思ってしまっている人
がいて幸せなのは前者なんだと思う。その中にお金持ちもいればそうでもない人も含まれている。

ハーバード大学のロバート・ウォールディンガー氏の著書『グッド・ライフ 幸せになるのに遅すぎることはない』によれば、

最も幸福な人に大事だった要素は、お金はほどほど以上に、でもそれより人との繋がりだったそう。パートナーでも友人でも近所のスタバの店員でも良いんだけど、互いに思いやりを持てるような関係の人がいること」
なのだとか。この本に書かれていることは、とても腑に落ちた。

「充足感を一番感じるのってお金を稼ぐことより、そのお金の使い道の先にある人との関係が良好かじゃん」と。


今までの中の天職はスタバの店員だった

僕が今まで一番幸せを感じた仕事は間違いなくスタバの店員をやっていたとき。

アルバイトですし給与は今までで一番低かった(笑)でも「やりがいを感じたなあ」としばしば不思議に思っていたんだけど、The Good Lifeを読んで、納得してしまったのでした。

やっぱり人間は誰かの役に立ちたいし、自分が好きであり得意でもあることで貢献できるのが一番充足感につながるんだと。

英語では充足感をFulfillmentと言う。満たされると言ったニュアンス、良い表現だと思う。

まあ、でもなんでもやってみないと分からない。調理補助は環境が厳しすぎるかなと不安に思ったこともあったけど、なんとか期間を満了できそう。

次は裏方の職種にまわるんだけど、その次からはまた調理補助で経験を積んでいこうかと思う。

とりあえず行動してみて良かった。これを読んだ人も「自分がやってみたいことをやってみよう」と思ってもらえるきっかけとなりますように!



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