多動症の僕が大事にするようになったこと
ADHD(多動症)だと分かってから色々と調べて試行錯誤をして、ルーティーンを大事にするようになった。
それでだいぶ、楽に生きられるようになった。
周りと合わせるのはかなり無理があるので、それは諦めた。
生活をどのように変えたか、まとめておきたい。
ルーティーン、大事。
前は「頭で考えてばかりで何も終わらない」ことが多かった。
「これだ!」と頭が整理されれば集中力と行動力が上がるのだが、エネルギーをとても使うようで、そのうち電池切れをする。
目まぐるしくアイディアややりたいこと、不安なども頭を巡るので堂々巡り。
医者に多動症だと言われるまで気づかなかったけど、
- 物忘れが多い
- 忘れ物が多い
- 飽き性
- 刺激が好き、その分疲れやすい
これらは調べてみたら、多動症の特徴だった。
忙しかったり、刺激的に過ごしていたりしていても体調が良いうちは問題ないけど、少しずつ崩れてくる。
あー確かにそのパターンを繰り返してるかも。と、どう対策すれば良いか色々調べてるうちに、ルーティーンを決めて「1日これは必ずやる」という身体に良い決まり事を作った。
具体的には:
- なるべく太陽の光を浴びる
- 1日1時間以上歩く
- 一汁一菜を取り入れる
- どんどん記録をとる
- 仕事は動き回る仕事を
一個ずつ、解説します。
生活リズム、マジで大事。
朝起きてから目でしっかり太陽の光を受けるの、大事らしい。5分でも良いから。
また、夕方に日が落ちるあの夕焼けの時も目でしっかり見た方が良いらしい。
そうすると脳が夜のお休みモードに入りやすくなるそうだ。
意識してやるようにしているのだけど、同じ時間に眠くなり、同じ時間に目覚ましなしでも起きるようになった。
もう目覚まし時計で起きなくなって、一年以上経つ。
日本ではダラダラと飲む慣習があるけど、これもやめた。
僕も元々飲むのが大好き。でも飲んだことのないワインを味見程度に飲む程度になった。
痛風を発症しているので、お酒を飲むと痛いのが嫌だからっていうのも大きいけど(笑)
でもよく眠れるようになったし、体調も安定するようになったメリットを実感できているからあまり苦じゃない。
飲むと睡眠の質が下がるし、寝るのも遅くなりがち。なるべく早く寝るに限る。
1日1時間以上歩く
日本に帰国してからは仕事でよく歩くのでそれだけで1時間以上。
でも晴れてさえいれば、歩きに出かけるようにしている。
大自然の中にいるのも歩くモチベーションにつながっていて、
鳥のさえずりやきつね、鹿と会えるのも良いんだよなあ。
マレーシアにいたときも、日の出と日の入りの時間には家を出て、家の前を公園を歩いてごはんを食べて帰ってくる。ということをしていた。
1時間取れなくても大丈夫。ある時間の範囲内で歩きに行く。それだけでも前の作業と次の作業の一区切りになっているなと実感している。
ADHDの没頭しすぎてしまうところに強制的な休みを入れてくれるのかもしれない。
一汁一菜を取り入れる
忙しい時ほど食事に気をつけないといけないのに、
疲れている時ほど外食に頼りがち。
ストレスが溜まるとジャンクフードに走りたくなるのも不思議だけど、
傾向としてあるみたい。
一汁一菜は具沢山の味噌汁で達成できる。
「まごわやさしい」を意識して冷蔵庫にストックした野菜と豆腐、わかめ、ごま、きのこをお湯で沸かして味噌を溶く。
ジャンクフードをスルーしてこれに置き換えるだけで、次の日の体調が維持される。
「次の日のために」と強く意識すると、ジャンクフードはスルーできる。(どうしても食べたかったら、食べるけど)
どんどん記録をとる
あれをやりたいこれをやりたい。これってどうなったんだっけ。など、短時間のうちにあれもこれも思考があっちこっちに飛びちっている。
ある日、何日か必ず思い出しては忘れてを繰り返してる無駄に嫌気がさし、なるべくメモることにした。
紙があれば書いて壁にどんどん貼っていってる。外出中の時はスマホに「散歩メモ」という項目を作って、そこにどんどん書いていっている。
定期的に見返して、一個ずつ潰していく。
終わったら紙のメモに斜線を引く。
そうすると、「ちゃんとやった」感があって、達成感が芽生えるし自信にもなる。
その小さな積み重ねが「とりあえずできることから、一歩ずつ」と思えるようになったきっかけだと思う。
身体を動かす仕事を選ぶ
カナダにワーホリに行った時働いていたレストランで仲良くなったウェイトレスの女の子が、才色兼備で成績もすごく優秀だったのに、「私、デスクワークがダメだから身体を動かしたくて」とウェイトレスをしながらパーソナルトレーナーの資格を取得中だった。
日本では「高学歴ならホワイトカラーが当然」っていう風潮があるし、僕もそのプレッシャーに悩まされ続けた。その女の子があまりにも「軽快に自分の道を行っている」ものだから、衝撃を受けた。
何事もそうだけど、「大事なのは自分に合っているか」だ。
なので僕もデスクワークとはさよならすることにした。
頭を使うより、身体を使う方が合ってるみたいで、ストレス度も少ない。
僕は料理一家生まれで料理が好きなので、なるべく調理の仕事を。
調理の仕事をするのに、あまり嫌だと思うことはない。
8-9割くらいは同じ作業になるけど、多動症の僕にはそれが合っている。
残りの1割で余った食材で新しい賄いを作ったり、イレギュラーに対応したりしているのが体調にも無理がない。
書くことも好きなので、それは調理の仕事の後にできる範囲で。
ルーティーンが僕の生活を救ってくれた
ルーティーンを設定して規則正しく生活し、日々の2割くらいの時間を刺激的なことや変化に富んだことにも費やせるよう生活を作ることで、生活が安定したと思う。
取り返しのつかない物忘れや忘れ物もしばしばしてしまっていたが、ルーティーン化されているので失敗が減った。
ルーティーンが崩れる時はもちろんある。それでルーティーンを辞めてしまうとADHDのデメリットが出るので、なるべく早くルーティーンに戻ることが重要だ。
周りの人と同調しないこと。これを選択できたことで人生が楽になったと思う。
ADHD(多動症)に悩んでいる人、また他人が簡単にできることが自分にはできなくて悩んでいる人に良いヒントになれば!
自分を否定する必要はなくて、ただ普通の人とは種類が違うだけ。
日本で多動症だと診断されたとき、「人と違うことを自覚して、社会に適合しないといけない」と2時間ほど怒られた。
その医師はその町では精神科の権威の人で、そんなに時間を使ってくれることに少し感動はしたものの、違和感もあった。
僕は海外に出る決意をして、タイで息子さんたちが多動症の母親と話す機会があった。
話を聞いていれば分かる、あなたは特別なのよ。あなたの良さでどう人に役立てるかを考えていきましょ。
何事も表裏一体なんだと思う。もしあなたが日本で生きづらさを感じているなら、ぜひ一度海外に出てみて新しい価値観に触れてみてほしい。自分の咲き方を見つけていこう。
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