借金から抜け出すのに必要な、たった一つの習慣。
始めた事業を辞めると決めた日は人生最悪の日だった。
あれから3年ほどが経つけど、あれは人生最高の時期だったんじゃないかって思えている。
事業の失敗を反省して、良い習慣が身についたからだ。
なかでも生きていくうえで最も大事なのはお金の管理ではないだろうか。
まずは、毎月の収支をプラスで終えることを徹底する。
少しでも良いからプラス収支で終わる習慣が身につくと、人生が変わる。
いま借金があったら、まずはこれだ。
毎月の収支がマイナスで終わることが続いてしまっていた僕が、どうやって変わったか。
今日はその話をしようと思う。
住み込みの建築現場の仕事
とにかくお金が必要だ。支払いが間に合わない。そんな僕はネットでいろいろと仕事を探した。
そうすると、日払い可の、住み込みの建築現場の仕事が目に入った。
返さないといけないお金が膨らんでる身としては「日払い可」がとても魅力的に移った。
怪しそうな求人に、ろくでもない人しか働いていなさそうな匂いがぷんぷんしていて、不安はよぎる。でもとにかく動かないといけないので応募してみることにした。
できるだけお金がかからないように、現在地から一番近い求人を選んだ。
電話をして、とにかく支払いが大変でお金が欲しくて働きたいと伝えた。
「大変だったね、まあ、うちには訳ありしかいないからね、心配しないで大丈夫。ここまでは来れる?来れないなら迎えに行くか、交通費を貸す手立てを考えるけど」ととても優しい言葉が返ってきた。
そこまで行くお金はあったので、その事務所の最寄り駅まで迎えにきてもらった。
食事付き。住み込みの寮費は給与天引きとのことだった。
日払いはとてもありがたかった
さっそく入寮翌日から働いた。
日給一万円ほど稼いだら、五千円は仕事が終わって事務所に帰ってきた時点で現金支給された。
残りの五千円は事務所でプールされて、月末に〆て社保やその他天引きがあり、残ったお金が支給されるというシステムだった。
五千円が毎日現金支給されれば仕事で必要な物を買ったり、お菓子やジュースなどを買うお小遣いとしては十分。
余った分は借金の返済にすぐあてられる。
周りもお金に困った人ばかりで、みんなコンビニのレジやATMを使って支払いをしており、不思議な安心感が芽生えたのを覚えてる。
帰ってくると、寮は近くに川が流れていて、公園があって、工場がたくさん並んでるだけ。
誘惑を減らすよう、敢えてそういう場所にあったのかもしれない。
何よりも良かったのは、良い習慣が身についたこと
一定期間、そこで働きながら返済をし、緊急で支払いなどがあったときのためにと一日たった千円ずつ、お金も貯めていった。
そうすると当然、月の終わりには3万円近く貯まる。月末の残りの給与も支給されて、月の収支がプラスで終わる。
実際現金が手渡されて、千円残して残りは返済。と続けているとそうしないと気持ちが悪くなってくる。
月三万円貯まるなら、一年で36万円。十年で360万、三十年で1000万円を超える。
早く成功するのに急いで借金を抱えてしまったけど、固く、地道にコツコツ貯めても1000万円いくんだな…とその時思った。
それがあったからだと思う。それからは必ず月の収支をプラスで終えている。無理ない範囲ないでお金が毎月増えるよう、貯める習慣を続けることにした。
仕事も良い経験になった
「建築現場で肉体労働をする」のを転落人生だと思うだろうか。
僕はそうは思わない。
やったことがないことをやってみたい気持ちが強いからか、仕事は新鮮だった。
4人のグループになって、現場に送られる。
人手不足なこともあり、むちゃくちゃな働き方はさせないみたいで、
比較的簡単な作業が多かった。使わなくなった板の片付けや物の移動。
ただ長年のデスクワークで身体がなまってることもあって、
帰ってきたら疲れていて、よく眠れた。
一緒のグループだった三人は結構めちゃくちゃで、もうちょっといい加減に生きていいんだなと学んだ。
支払いを踏み倒しまくって家計が火の車の関西のおっちゃん大工さんはどうしようもない人だった。
もう一人は思いやりがあるし能力はあるけど、不眠症に悩まされている人でしょっちゅう寝坊してくる。
もう一人はもういないほうがましなじいさんで、頼まれた仕事を一切やらずにどっか行ってしまう。
「こんなポンコツがいるのか…しかもクビにならないってすごいな」と変な感動をしてしまい、こんなポンコツがポジティブに生きてるんだから、自分が仕事で悩むのってバカバカしいと開き直れたのが印象に残ってる。
もう何年も前の話だけど、あれはあれで良い経験だったなと思える。
まずは、プラス収支
借金を抱えてしまっていたり、事業がうまくいかなかったりしたときは、まずはプラス収支にもっていくこと。
もし入ってくるお金を増やせないなら、出ていくお金を減らすことだ。
その時に、プライドが邪魔になると思う。
プライドを捨てれば、本当に必要なものはそんなに多くない。
コストを徹底的に下げる時期はあって良いと思う。
もし借金でどうにもならなくなったら、任意整理や破産も選択肢になる。
弁護士も低価格で利用する方法が行政サービスや法テラスなどで用意されてるけど、
まずは自分がプラス収支にもっていく努力をしてみたほうがいい。
その後
結局何ヶ月か働いて、僕はこの仕事を辞めた。
もともと喘息持ちで塵やホコリだらけの現場が辛くなってきていたのと、
海外で就職が決まったからだ。
仕事を退職したいと申し出たとき、
「助けてもらった身でもう少し働かないのは失礼だ」と引き止められてしまった。
それにはあまり納得ができず、折り合いもつかないので飛ぶことにした。
まだみんなが寝静まっている早朝に、なぜか差し入れたくなってしまったドーナッツを一緒に働いた三人のそれぞれの部屋の前に置き、僕は寮を去った。
でも今でも思う。僕が今でも続いている毎月プラス収支で終わる習慣が始まったのってここで働いていたときで、かけがえのないことを教えてもらった場所だった。
人生の最悪期が、人生の最高期に変わろうとしている転換点だった。
僕が良い習慣を集めるようになったきっかけ
はじめて立ち上げた事業は失敗に終わってしまった僕はどん底を経験した。
でもそんな人生最悪の日が、3年後には人生最高の日だったと感じるように。
いろんな経験や教えを与えてくれたからだ。
その中でも僕を救ってくれたのは自分から起こした小さな習慣で、
その小さな習慣がまたひとつ、もうひとつと良い習慣を増やしていった。
そうやって大きな挫折経験から自分が立ち直れたきっかけをブログで紹介していこうと思う。
今人生がうまくいかない、辛い状況にいる人に少しでも役立てたら嬉しいです!
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